ィァコーンの通年給与で夏季乳量の落ち込み抑制:特有の香りが食欲を刺激、乾物摂取量の確保にも

摘要

ィァコーンサイレ一ジ（ecs)は利用農家から、r夏場も牛がよく食べてくれるJと認識されている。筆者らは生産現場で経験的に知られているこうしたecs給与のメリツ卜の「見える化Jを目指し、泌乳成績から夏場の採食量を推定した。本稿ではその調査結果を取り 上げる。（筆者）ECSは、英語で「ィァ」と呼ばれる雌穂、 つまり飼料用トウモロコシの子実と芯、外 皮だけを材料とするサイレージである。自 走式ハーべスタに専用ァタツチメントを装 着してィァだけを収穫、細断し、密封貯蔵 して調製する。茎や葉を含まないため、ホ ールクロップサイレ一ジ（WCS)に比べて 栄養価が高く、 TDN (可消化養分総量）含 量は乾物中約80%になる。そのため、エネ ルギ一系の、、国産濃厚飼料、、として利用でき る。日本では2008年から生産現場で取り 組みが始まり上川、十勝、根室、網走といつた北海道内各地の酪農、 肉用牛肥育の産地を中心に 利用が拡大しつつある。