SMOに所属するCRCに対する現任教育の現状と課題一新任者，指導者，管理者の相互成長を目指して

摘要

医薬品産業を取り巻く環境の急速な変化に伴い，CRCに求められる能力も高度化し，CRCとして専 門性の高い人材育成が急務となっている。CRCに対 する教育訓練は，厚生労働省等主催の養成研修，所 属組織での現任教育プログラム等，おのおのばらば らになされているのが現状である。その背景とし て，1CRCとして育成すべき知識やスキル，基本的 姿勢に関し，キャリア発達の実態に基づく統一基準 がない，2医療職免許保有の有無等，外的キャリア の影響，3所属（院内CRC, SMOのCRC等）によ る働き方の違い等があげられる。これらの複雑な背 景のため，CRCの臨床研究専門職としての継続教育 支援システムの確立が不十分であつたが，「臨床研 究コーディネーター養成力リキュラムの標準化に関する研究」（研究代表者：捕岡英雄）により，研修内 容の標準化に向けたシステム作り力2動き出している。