メマンチン塩酸塩投与による副作用発現の 危険因子に関する後方視的調査

摘要

アルッノ、イマ一型認知症（Alzheimer's disease; AD)は，認知機能障害を中核症状とする進行性の神 経変性疾患である。現在，AD治療薬の開発が進行 中で、国内で承認されているのは認知機能障害の進行遅延を目的とするドネぺジル塩酸塩(donepezil; DPZ),ガランタミン（galantamine; GLT), メマン チン塩酸塩（memantine; MMT)，リノくスチグミン (rivastigmine; RIV)の4剤である。DPZ, GLTおよ びRIVはコリンエステラーゼ（ChE)阻害薬である のに対して，MMTは7V-methy卜d-aspartate (NMDA)受容体拮抗薬で，ChE阻害薬との併用で 治療効果や服薬継続率が向上することが報 告されている。