ターミナリアベリリ力抽出物含有食品の 食後中性脂肪上昇抑制作用確認試験-プラセボ対照ランダム化二重盲検クロス才一バー試,験-

摘要

近年わが国では，食の欧米化に伴い，肉類，乳製 品，油脂類等の高脂肪食を摂取する機会が多くなつ てきている。脂肪の過剰摂取は，肥満のみならず肥 満に関連した脂質代謝異常，動脈硬化，耐糖能異常 等の発症リスクを高めることが知られている。血 中の中性脂肪は，脂質異常症の診断項目の一つであり，「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」 やメタポリックシンドロームの診断基準において， 空腹時血中中性脂肪値が150 mg/dL以上という基 準が設定されている。近年，空腹時血中中性脂肪 値のみならず，食後に血中中性脂肪値が長時間継続 する食後高脂血症が，動脈硬化性疾患等の発症およ び進展を早める要因であることも明らかになりつつ あり，食後中性脂肪のコントロールは，今後ま すます重要な意味をもっと考えられる。