第4回　二種類の眠り

摘要

前回、睡眠は単なる疲労によって起こる受動的な活動低下ではなく、脳にある睡眠中枢の働きにより起こる積極的な休息過程であることについて述べた。 効率的に体や脳を疲れから回復させるため、睡眠中枢は夜間も眠ることなく活発に働いている。 われわれはこの睡眠中枢により眠らされているのである。 今回は、これに引き続き睡眠の種類、すなわちレム睡眠とノンレム睡眠について考える。