時間領域電磁探査法による大規模地すベり地比抵抗調査

摘要

山形県鶴岡市の七五ヽ掛地すべり地（寺田ら，2010) では，凝灰角礫岩を不動層として上位に向かって凝灰岩 薄層を挟む泥岩，粗粒玄武岩が層状に分布し，すべりお は泥岩中もしくは泥岩の上端，下端に位置する。最大 すべりffl深度は120mにおよび，粗粒玄武岩および泥お の層厚は場所により大きく変化する。最も地表側に分布 する粗粒玄武岩は-般に強風化を呈するが，泥岩に対し て高い透水性を示し，キャップロックとしてすベり面へ の地下水供給源になると共に，亀裂の発達する弱風化-新鮮部ではより卨ぃ透水性を示し，後背斜面から地すベ りブロックに至る地下水流動部を構成すると推定されて いる。