レーザ加熱機構を有する局所磁気光学カー効果計測技術の開発

摘要

ビットパターン媒体を用いた熱アシスト磁気記録の実現に向けて，微小領域に形成されているドットアレイの熱磁気特性計測技術を開発している．本研究の新型磁気計測装置は，集光レンズに反射型のSchwarzschild型結像鏡を用い，さらに，計測用レーザ（λ=632.8nm，出力5mW）と加熱用レーザ（λ=785nm，最大出力120mW）を試料上の同一領域に集光することで，熱磁気特性の評価を可能とした．その時のビームサイズはそれぞれ，4.7μm，6.9μmで，ビーム間の位置ずれは2.1μmであった．加熱特性はキュリー温度が160°Cの光磁気記録媒体を用いて評価し，レーザ出力70mWで飽和カー回転角と保磁力の消失を確認した．