漁港情報クラウドシステムと施設の管理運営

摘要

我が国の総人口は2011年より減少傾向に転じ.各種の 対応策が検討されている。漁港漁場整備事業においても, 水産物の国内消費の減少に伴う輸出振興，漁港の老朽化 ィンフラの長寿命化.漁港機能の集約化と有効活用など の関連施策を漁港漁場整備長期計画に位置付け，推進している。他方，これらの施策を少ない行政コストで実現 するためには.施設情報の合理的な運用、管理が極めて 重要なことから，公益社団法人全国漁港漁場協会（以下 「全国協会」という。）では漁港台帳などの施設情報の合 理的な整備、活用のため，「漁港情報クラウドシステム」 を開発し，運用を始めた。本稿では.その経緯を説明す るとともに，将来への課題等につき考察を加える。