ゲンム解読を可能にした DNAシークエンサー開発の先駆者神原秀記博士

摘要

-DNA の塩基配列を自動で解析するDNAシークエンサーはますます高性能化が進hでいます． 進歩が早いということは，需要があるということだと思うのですが，神原先生がDNAシークエンサーの開発に取組み始めた1982年は，どの程度の需要が見込めていたのですか？神原：需要はほとhどないと言っていいくらいでした．生化学や分子生物学の研究者に「DNAの塩基配列を自動で読取る装置を開発しようと思うhですけど」と言うと，「自分でできるからいらないよ」って，［まあ，あれば便利あきよしかな」とおっしゃる方が大半． 国内では和田昭充先生（当時東京大学）が最初に，DNA解析の自動化を目指したプロジェクト（「DNAの抽出解析合成」，1981-1989）を立ち上げたわけですけど，和田先生も「最初は「人がやれることを，なぜ機械にやらせるhですか」と言われた」と言っておられました．