トウモロコシ花粉飛散量自動モニター装置の開発

摘要

大粒径の大気生物粒子であるトウモロコシ花粉の飛散量を，簡易かつ連続的に動計測できるモ＝タ一装置を開発した。 空中花粉の基準的測定法として広く用いられているダ一ラム法による花粉計測値との相関は極めて高い。 遺伝子組換え体花粉の飛散による同種間の交雑が問題となっている。 これに対処するには，問題となる作物花粉の拡散動態を把握し，気象条件等との関係を明らかにしなければならない。 しかしながら，ダ－ラム法など既存の花粉計測法は，顕微鎧での花粉計数に多大の労力を必要とする。そ乙で，代表的な風媒花植物であり，花粉による交雑が問題となつているトウモロコシについて，大粒径花粉の光学的および空気力学的特性を考慮して，簡易に花粉飛散量の連続的な自動測定ができる装置を開発する。