牛舎 . 施設の視点からみた子牛の疾病コントロールの考え方

摘要

牛舎は, 子牛の健康と快適性の改善に欠かせない重要 なエリア-である.重要な因子として，暑熱ストレスの予 防をはじめとする換気.温度および敷料の管理が挙げられるカs.牛群の大きさと週齢にあった畜舎設備といった新しいコンセプトもいずれは酪農場に導入すべき重要な 研究分野である.子牛の育成における主要目標は，酪農 現場の現状の中で遺伝的産乳（繁殖）能力を最大限に発 揮できる健康的な更新用未経産牛をてることである.離乳前の子牛の死亡率は世界平均で8-11%の範囲 だが.酪農場の間で2%から40%の大きな開きがある. 主な死因は下痢症（52-6396)と呼吸器疾患（21- 24%)である.そのほか.関節や臍帯の感染も若干認め られる.離乳後の子牛死亡率は低く，1-2%程度であ る.この時期は.呼吸器疾患が主な死因（35-50%)で. 下痢症は12-18%とはるかに低くなる.