日本政治と森林-国際森林年に際して-

摘要

2011年6月12日（日曜日）、国際森林年（テーマ： 人々のための森林）の国内サブテーマ「日本の森を活か そう！」をタイトルとする、森林総合研究所主催の公開 講演会が、東京大学安田講堂で開催されました。この公 開講演会では、森林総合研究所の研究者ほか各分野から の講演者による発表、パネルディスカッションに先立つ て、佐々木毅先生（(社）国土緑化推進機構理事長、元 東京大学総長）による記念講演「日本政治と森林-国際 森林年に際して-」が行われました。政治学というご専 門の立場から、明治以降の日本の森林と政治の関わりの 歴史について論じられた大変興味深いご講演であり、当 日参加した聴衆の一人として私自身目が開かれる思いが しました。以下に掲載する論考は、当日のご講演をちと に、森林科学読者に向けて佐々木先生に執筆していただ いたものです。読者の皆さhにも、日本の森林、林業の 現在を新しい視点で見直すきっかけになればと期待しま す。