小児化膿性股関節炎のM残変形に対する手術治療

摘要

1983?2009年に化膿性股関節炎の遺残変形に対し手術治療を行つた27例28股を対象と した.28股関節のChoiの分類は，typellAが2股，IIBが2股，IIIAが12股，IIIBが5股，IVA が1股，IVBが6股であつた.手術時年齢は平均4歲8か月であった.経過観察期間は平均8年4 か月であつた.Type IIA ? IIB . IIIA(16股）には観血整復，骨盤骨切り，大腿骨内反骨切り術を組 み合わせた手術により，13例で良好とおおむね良好な成績が得ちれたが，現在は股関節の形態と機 能の改善のために，大腿骨回転骨切りを主体とした手術を行うべきと考えている.TypeniB(5股） には，偽関節部のスクリュー固定を併用した大腿骨外反骨切り術を行い，偽関節部を観血的に搔破 しなかった3股が良好であった.Type IV (7股）に対する大転子関節形成術では，1例のみが良好 であった.