デジタル光通信用TIAを用いたRoFシステムによるアナログ無線信号の伝送特性

摘要

SHF帯においては，その性質上，建物等の遮蔽による影響を大きく受ける．これを解決する方法として，無線信号をリレーする光ファイバ無線が検討されている．デジタル信号における光通信システムにおいては，受信側にTrans-impedance Amplifier（TIA）が用いられる場合が多いが，出力される電圧の振幅が一定となるよう一般的にAutomatic Gain Controlが内蔵され，アナログ信号の伝送に適さない．デジタル光通信で用いられるTIAを受信側に用いたアナログ無線RoFシステムにおいて，デジタル信号を重畳し，TIAの利得を一定とすることで，ダイナミックレンジが拡大できることを確認した．