テーパー線路インピーダンス変換器の製作に関する一検討

摘要

本研究室では，MSLを題材としたRFデザインエンジニア育成プログラムの開発検討を行っている．まず，韓国Man＆tel社製のマイクロ波実験キットMW-1000のテーパー線路インピーダンス変換器を模範として．理論計算とHFSS，測定の3点から比較検討を行った．理論計算においては，テーパー部分の階段近似による不連続を考慮したところ，HFSSに極めて近い結果を示した．また，設計·製作から測定に至る一連のプロセスを学ぶために，FR4基板によるサンプル回路を製作して同様の比較検討を行った．この結果，比較的良好な結果が得られたため，RFデザインインジニア育成プログラムの一つとして有効であることが分かった．今後は，サンプル回路の数を増やし，測定値と計算値の差の原因を詳細に検討する予定である．