臨床運動生理学専門家（Clinical Exercise Physiologist: CEP)としての提言

摘要

増加する慢性疾患患者医療の進歩は，慢性疾患（虚 血性心疾患，脳卒中，がh等）の加速的増加という新 たな問題を生hでいる.慢性疾患患者の再発の予防と 自立には，習慣的な運動が有効であるが，地域の運 動指導現場に目を転じると，受け入れの体制はまだ準備されていない.臨床運動生理学専門家（Clinical Exercise Physiologist: CEP)とは本邦と同じく慢性 疾患患者の増加に直面している米国では，先頃Clinical Exercise Physiology Association (CEPA)が設立され話 題となっている.CEPAはACSM (アメリカスポーツ 医学会）を支持母体とする組織で，Clinical Exercise Physiologist (CEP)の養成と普及を主な行動目標としてい る.CEPAは，CEPが身につけるべき独自の技能（own unique body of knowledge) ·として，慢性疾患患者に対 する運動負荷試験と運動処方作成を挙げている.その認 定要件は，運動生理学領域での修士以上の学位と最低 600時間の臨床経験，ならびにRCEP (ACSM認定の最 上位資格)の取得と厳しい.