市場構造変化で空洞化が進行生き残りへ業界再編改革必至

摘要

5重苦，6重苦の中で日本産業の空洞化が加速される．自動車をはじめ主要需要産業の重要生産拠点の海外シフトに拍車がかかるのに伴い，鉄鋼·非鉄金属業の海外進出が進む．鉄鋼·非金属の素材メーカーは川下工程を中心として需要家の成長戦略を支援する，他方，空洞化が昂進するということは日本の産業力·政治力·外交力，いわゆる国力の衰退を招来することである．それだけに政府や経済産業省は早期の国内産業の環境の立て直しが求められているわけだ．為替や国内の人口減少，電力コストの急上昇は自動車や電機などアセンブリメーカーだけでなく鉄·非鉄など素材産業の海外シフトの加速を招いている．グローバル競争時代が急進展．それだけに日本産業はこれ迄以上に機能性·品質·サービス力を伸ばし更なる国際競争力を強化する必要がある．