統合効果の早期実現と国際市場での競争力強化図り総合力世界No．1の鉄鋼メーカーを目指す

摘要

日本鉄鋼業の長い歴史の中に，今新たな1ページが加わろうとしている．「新日鉄住金」の誕生である．新会社の会長就任が決まっている宗岡正二新日鉄社長は「世界的な鉄鋼需要の拡大に加え，各国での製鉄所建設による競争環境激化の申で，競争力のあるグローバル鉄鋼メーカーに発展するには統合が最善の選択」と，その意義を強乱すでに10月の合併に向かって·カウトダウンが始まっている．宗岡正二会長友野宏社長の首脳人事をはじめ，合併後3年をめどに年間1500億円規模の統合効果を実現，さらに海外事業の強化などを図って国内外で年間6000万～7000万トンの生産規模を目指す·海外市場における影響力の拡大と揺るぎない存在感の確立へ，壮大な挑戦が始まる．