リンク障害時の光パワー変動を抑圧するソフトウェア化した動的光スイッチングネットワークの実証

摘要

多端末接続、低遅延通信、超大容量通信などの様々な異なる指標の要求を持つサービスを収容する次世代移動通信ネットワークを実現するためにネットワークソフト化が期待されている．ネットワークソフト化の考えが浸透すると，そのインフラとなる光ネットワークでは今より頻繁に光パスが設定解放されることが予想される．一方，普及する光増幅器の過渡的な利得変動による信号劣化を防ぐため現在の光ネットワークでは 1 波長毎に光パスが設定解放されており頻繁な設定変更が困難である．我々は複数波長信号を一括して交換する動的光交換ネットワークを提案する．バーストモード光増幅器を採用した光スイッチング装置に複数波長信号の同時制御手法をプログラム実装し，リンク障害時に、既存サービスに影響を及ぼす過渡的な信号劣化を起こさず 9 秒で回復可能であることを実証した．