人工光合成を指向した環状ポルフィリン多量体

摘要

1.はじめにかつて無機系素材しかなかった半導体,導電材料,発光材料,太陽電池などさまざまな機能性材料や素子が有機系素材で実現され,軽い,曲げられるなど無機系では困難な特長を生かした製品の開発が盛hに進められている.次世代の材料開発として有機系材料を用いた光エネルギーを用いた燃料生産システム,いわゆる有機系の人工光合成の開発が注目されている.植物はすでに全有機の光合成システムを達成しているが,人工系においては天然を凌駕する機能やこれら研究の過程で派生する新しい技術革新の利用に期待が高まっている.