アルコール選択透過膜の膜分離技術にかける将来の夢

摘要

京都議定音が発効され，日本は二酸化炭素の排出量を14％削減しなければならない現状にある．燃料の観点から二酸化炭素の排出量の削減を考えると，ガソリンにエタノールを混合すれば，二酸化炭素の排出量を著しく削減できる．エタノールの添加量が数パーセント程度であれば現在の自動車の部品を変えなくても良いとされている．また，自動車燃料用にエタノールを用いるとき，無水エタノールが要求されるが，含水エタノールを燃焼させ，その熱を電気工ネルギ一に変換する場合には必ずしも無水エタノールを必要としない．いずれにしても，エタノールをいかに省エネルギー的かつ高効率に入手できるかが重要な課題である．