2004年新潟県中越地震·新潟神戸構造帯（第1部）

摘要

2004年10月23日に新潟県中越地方を震源とする大きな地震が発生しました．地震のマグニチュード腑が6.8と大きく，貰源の深さも131；と浅かったため，気象庁震度の中で最大の階級である7が川口町で観測されました．強い地震動により，震源域に近い中山間地を中心に大きな地盤災害を被り，51人もの方々が犠牲になったのをはじめ，5千人近くが重軽傷を負い，住家被害は12万棟以上（うち，全壊が3千棟以上）にも及びました（被害はいずれも総務省消防庁による；2005年10月14日現在）．また，余贋活動は我が国の観測史上最大級の活発さを示し，一時期は10万人を超えた避難者を不安に陥れると同時に，復旧活動の妨げとなりました．さらに，2004年12月下旬から被災地に積もり始めた雪は19年ぶりという豪雪となり，復旧·復興活動を一層困難なものにしました．気象庁はこの地震災害の様相を後世に長く伝えるため，この他宗を「平成16年(2004年)新潟県中越地震」と命名しました．