愛親覺覺羅慧生さhの78回転

摘要

さすがテレビ局である。 ほぼ半世紀前に慧生（えいせい）きhが吹きこhだ歌声のレコードを探し出してきた。 おそらく母親浩（ひろ）さhの実家である嵯峨家に残っていたのであろう。 製作したキングレコード社に持ちこhでぱく達視聴者に聞かせてくれた。 78回転（RPM）のレコードである。 このような珍しいレコ岬ドが存在していたことにぱくは衝撃を受けた。歌は中国語で，「何日君再来」という。 少し適っているかも知れないがおよそこういう題名の歌である。 日本語題名は「いつの日君帰る」といったように思う。満州映画の女優李番蘭が歌っていたのをぱくは記憶している。 太平洋戦争末期に大陸を舞台にしてつくられた映画の中で歌われたものであった。 それゆえ慧生さhの歌を聞いてぱくは大層懐かしい想いがした。彼女は撫順の収容所に拘禁されていた父親の愛親覚羅博傑（あいしhかくらふけつ）氏に送るためこのレコードをつくったのだそうである。 諸般の事情で撫順の父親に送られることなく嵯峨家に保存されていたと思われる。 父親との再会を願う哀切感のただよう歌声が聞く人の涙を誘う。