窓による不快グレアの評価法の開発その2不均一な大光源からの不快グレアの評価式

摘要

その1では，均一な大光源からの不快グレアの評価式を提案した．グレア光源が感覚的に均一であれば，その評価式で不快グレアを評価できる．しかし，グレア光源が感覚的に不均一な場合でも評価できるか不明である．窓を透して見える天空という不均一な光源からの不快グレアを，客観的に評価するためには，いくつかの課題がある．不均一な感覚を生じさせる輝度比を求めることと，天空の輝度分布が感覚的に均一，不均一かを検討することと，不均·な大光源からの不快グレアを実用的に評価する方法を構成することなどである。 ．その課題を解決するため，本稿では，不均一な大光源からの不快グレア感について3つの観測者実験を行なう川実験1では不均一な感覚を生じさせる輝度比を調査する．実験2では不均一Lな大光源からの不快グレア感覚を求める．実験3では立体角が異なる光源からの不快グレア感覚を調査する．以上の実験から得た結果に基づいて，不均一な大光源からの不快グレアの評価法を提案し，提案法が実際の窓に対して適用可能であるか検討する．