オントロジと主題アクセス法

摘要

セ マンティックWeb Lt，コンピュータに理解可能な意味(semantics)情報を従来のWebに付加したものであり，これによって，最終的には人問に代わってある程度の推論?判断を行うことのできるWeb 世界の実現が期待されている。このようなWeb世界を実現するための道程は，諸要素技術からなる階層構造として示されることが多いが，大きく分けると3層の構造として理解できる。下層は，Webについてのメタデータを交換可能な形式で作成する技術からなり，具体的にはRDF (Resou rceDescription Framework）が使用される。上層は，エージェントソフトウェアの推論?判断を可能にする技術からなり，具体的には論理枠組み(LogicalFramework）や信頼性（Trust）に関する標準的な技術が求められる。そして，両者の間の中層は，メタデータに記録される様々な情報に関する「意味の共有」を行う技術からなり，具体的にこの層を担うのがオントロジ技術である。現在，下層部分は技術の標準化がほぼなされ，一方上層部分はまだ標準的な技術の開発にいたっていない。中層のオントロジは，20 04 年2 月にオントロジ記述言語OWL (WebOntology Language ) が W3C勧告として標準化され~(1))；記述言語レべルではWeb世界において実用化に向かいつつある段階にある~(2 ))。