砥沢地すべり末端部における河川対岸の隆起変動

摘要

砥沢地すべりは秋田県南部の由利本荘市にあり，秋田県と山形県に跨る鳥海山（2,236m）の東方約15kmに位置する（図-1）。地すべりは延長約1,00m，幅約1,000m，すべり面の最大深度165mで，我が国でも最大級の規模を有する（図-2）。すべり面の横断面形は左右非対称となっており，北東側で浅く，南西側に従い深くなる。すべり面の末端は丁川を越えて対岸側にせり上がっている（図-3）。