粉砕技術を用いた木質系バイオマスのエネルギーおよびマテリアル転換技術

摘要

近年、地球温暖化対策やエネルギーセキュリティーの観点から、再生可能資源であるバイオマスの利活用技術に関心が集まっている。その中でも、自動車用燃料としてのバイオエタノールの開発は世界中で重要なテーマとなっている。しかし、トウモロコシやサトウキビなどの食料系バイオマスを原料としたバイオエタノール製造は実用化されているものの、関連食品や飼料の高騰を招いたことから、非可食系バイオマスを原料にできる技術開発が求められている。木質や稲ワラなどはリグノセルロースとも呼ばれ非可食系バイオマスの代表である。