東工大の大坂教授G燃料電池用の新たな非白金系触媒を発見Co錯体とMn酸化物を組み合わせるナノ制御で白金を超える可能性も

摘要

東京工業大学総合理工学研究科·物質電子化学専攻の大坂武男教授の研究グループは、固体高分子型燃料電池（PEFC）や直接メタノール型燃料電池（DMFC）用の触媒として、コバルト錯体とマンガン酸化物という2種の物質を組み合わせると、白金触媒を置き換えられる可能性があることを基礎実験で確認した（Fig 1）。 これまでのところ、電力を取り出す動的能力では白金触媒に劣るが、静的な酸化還元能力の測定では、白金と同等の触媒能力を発揮している。 ナノレベルで構造や粒径を制御すれば、白金を上回る可能性もあるという。