光分析·クロマト及び質量分析関連装置 1．紫外·可視分光光度計（一般分析用）

摘要

紫外·可視分光光度計は感度が高いうえ，測定結果の再現性がよく，操作も簡単なことから定量分析に用いられることが多い。使用される分野は光学素子（半導体），製薬，化学，環境，ライフサイエンスなど非常に広範にわたっていることもあり，年間販売台数は一般的に3,000～4,000台といわれている。装置の価格帯は極めて幅広く，性能によって30万円～500万円まで様々なタイプが揃っている。最も普及しているタイプは100万円程度（主にダブルビーム型）の機種で，このタイプが全マーケットのおよそ6～7割を占めているとみられる。実際には一機種で品管やDNA定量など多用途に用いられるケースもあるので販売される装置を目的別に分類することは困難であるが，当資料では「一般分析用（主に工業·製薬等で使用，臨床用除く）」と「ライフサイエンス用」に大きく二分類しており，後者は「ライフサイエンス関連機器·試薬」の項目の中でまとめている。 本調査では一般分析用分光光度計を以下の通りに分類してとらえている。上位三社の販売製品についてはこのカテゴリ別に販売状況をまとめている。