フェロセン修飾界面活性剤を用いた分子集合体の形成制御と新規無機薄膜作製法の開発

摘要

一分子内に親水基と疎水基を有する界面活性剤は，親水基と疎水基のバランスや漉度に応じて水溶液中で球形ミセル，棒状ミセル，ヘキサゴナル液晶，ラメラ液晶（平板二分子膜），ベシクルなど種々の会合状態をとる。 界面活性剤が形成するこれらの分子集合体の形成や崩壊を外部刺激（pH，温度，光異性化反応，酸化·還元反応など）により制御することは，ドラッグデリバリーシステム（DDS）の薬物担体や薄膜作製法の見地から重要であり近年注目を集めている。