配向膜表面での液晶分子の配向制御および光反応性官能を有する配向膜材料

摘要

近年，配向膜麦面での液晶分子の配向制御は，液晶ディスプレイ（Liquid Crystal Display：LCD）の性能を大きく左右することから非常に高い関心が示されている。液晶分子の基板表面（基板上に形成した膜表面を含む）における配向制御に関する研究の歴史は古く，1911年にMauguinによって，基板表面をラビングすることで液晶を配向させることが報告され，さらに1920年代後半にZocherらによって，基板表面をアルカリで処理すれば水平配向となり，酸で処理すれば垂直配向となることが報告されている。