中国鋳造業界の最新事情

摘要

中国と日本のお二人と対談させていただいた．2008年7月度，ついに中国はアメリカを抜いて，日本の貿易輸出相手国のNo.1になった．中国の鋳造業については，鋳造大国としてますます日本にとっても存在感が増してきている．それは，量の拡大もさることながら，質的な面においても存在感が増してきている．今回の対談を通じて，両国の鋳造業界が抱える問題点の輪郭が，よく見えてきた感がある．未曾有の原材料高で，厳しい局面にある鋳造業の将来にとって，両国の協力関係は不可欠になってきた．そして，現実は日本の国内だヴでの発展が,厳しい環境になりつつある．てかじ世界に視野看広げた場合，鋳造生産技術における日本の能力は，極めて貴重な力である．生産地としての中国の優位性も揺るがない．市場の大きさも中国が世界の中で圧倒している．双方が乗り越えるべき課題はあるにせよ，隣国同土　 しかも世界最大の貿易取引量になった両国は，鋳造業界においても，お互いに頼れる相手として，戦略的な関係の強化が必要である．それは，個々の企業の経営戦略として考えるべきことではあるが，そのための情報提供·環境づくりという点からも，国や業界団体の中国に対する，より一層の積極的な政策·方針·対応が必要かっ重要になってくる．最後に貴重なご意見を頂戴した，お二人に感謝申し上げる次第である．