微細放電加工とセンターレス研削加工を利用した超微粒超硬合金製高精密金型の製作

摘要

放電加工によって生ずる変質層の厚みと表面粗さは，超硬合金のWC平均粒度にほとhど依存しななかった。 高精密な寸法精度を得るためにはラップ加工で放電変質層の除去が必要であった.ラップ加工面の粗さは，WCが微粒になるほど小となった．センターレス研削加工WC平均粒度0．5μmの超微粒超硬合金を用いて￠250μm x 200mmの素材丸棒の加工を行い，その直径寸法精度として，±0．04μmが得られた．コアピンの段付き加工で，￠125μm，￠80μmの研削加工を行い，いずれも±0.15μ以下の寸法精度が得られ,共に中間目標を達成した．