超音波式開水路流量計＜流量演算機能内蔵型せき式流量計＞

摘要

昭和54年度から4次にわたって実施されてきた総量規制制度は東京湾のような人口·産業等が集中し、汚濁が著しい広域的な閉鎖性水域に対して水質環境基準を確保する事を目的としてその水域の汚濁負荷量の総量を削減しようとする制度である。 推定（規制）項目としては従来、化学的酸素要求量(COD)だけであったが、平成16年度を目標年度とする第5次総量規制では窒素及びりh含有量が追加された。 従来は濃度に対する規制であったが、環境汚染に対する寄与は（濃度）×（水量）＝（絶対量）によって定まるものとし、閉鎖性水域における富栄養化抑制対策として導入された規制である。 「水と空気のコントロール」をスローガンとする当社では、超音波式ドップラー又は時間差式流量計をはじめ熱線式流量計等、配管内流量を計測する各種流量計を販売してきたが、今回、開水路における流量計として水頭面水位を超音波の反射時間を利用して計測し、JISに準ずる各種せきに対応した流量換算機能を有する非接触型流量計を開発したのでここに紹介する（写真1）。