医療·福祉用ロボットの現状と将来展望：秋田県における医療·福祉ロボット開発の現状と展望

摘要

我が国の総人口は，現在，1億2,769万人で，65歳以上の高齢者人口は，過去最高の2,488万人となり，総人口に対する65歳以上の高齢者人口の占める割合（高齢化率）は19.5％に上昇している．1950年には5％に満たなかったが，1970年に7％を超え，1994年には14％を超えた．今後，2015年には26.0％，2050年には35.7％に達し，国民の約3人に1人が65歳以上の高齢者である社会が到来するといわれている．少子高齢社会になり，労働生産人口の割合が低下し，逆に非産業的分野である医療·福祉活動の必要性が増すと，人間に代行して労働力を補う機械（ロボット）が必要となってくる．