二次元集積配管が小型プラント配管を変えるか－革新的配管技術「M-iPIS」

摘要

新幹線や地下鉄などの鉄道車両用エアブレーキ制御装置内の空気配管は，装置の車載スペースに制限があること，かつ，走行中の振動条件下においても配管継手部から空気が洩れないようにする必要があることから，三次元的に管を配列する通常の配管ではなく，金属プレート表面に流路を加工しプレート同士を接合した“二次元集積配管”という，コンパクトで耐振性の高い流路集約型構造が主流となっている。 今回，当社が開発したM-iPIS（ミピスMitsubishi integrated Piping & Instrument System）は，プレート同士の接合方法を，従来の接着方法から，当社独自の重ね合わせ接合とすることで，流路の耐圧性能を従来の1MPaから7MPaへ高めることに成功し，さまざまな流体を用いる装置への適用に初めて道を開いたものである。