各社に見る最新粉体技術2002：マルチパーパスミキサ「三井ルーキー」

摘要

粉粒体の操作はファイン化や複合化に伴い混合，分散への要求が多岐にわたり，それらすべてに応えることは困難な状況である。 FM型三井ヘンシェルミキサーは高速流動型の混合機で羽根の回転による強制撹拌を行い，粉粒体を流動させ，流動混合と同時に羽根部分での強力な剪断作用によって混合，分散を行う。 高効率型で納入実績10,000台を超えるヒット商品である。 処理内容に応じ剪断力を重視したものあるいは流動特性を向上したもの，その中間に位置するもの等，羽根の形状も多く準備している。大部分の処理はこの混合機でカバーできるが，近年付加価値の高いファインパウダの精密分散や複合化にはさらに高速化したマシンの要求があり，羽根の周速100m/s近傍の高速ミキサ「Q型」を開発した。 羽根の形状も高速に適したタービン型で容器は球形をしている。 また，粉砕をともなう混合，分散の要求もあり，羽根の代わりに多くのピンを備えたピンタイプによる処理も行われることが多くなった。