各社に見る最新粉体技術2002：難固化性物質のためのボール衝撃式固化法の開発

摘要

有機系溶融物の中には，溶敵状態から次第に冷却され，過冷却状態になっても容易には固化しないものがある。 その中には，自然冷却では固化に数時間を要するものも希に存在する。 これらの物質はベルトクーラなどで急激に冷却しても固化が進まない。 この難固化性は，化学プラントにおけるプロセスの自動工程化を阻害する要因のひとつになっている。従来の製造プロセスでは，それらの物質は長時間の自然放冷で50～200mm程度の厚い板状の固化物とし，さらにそれを粉砕して不定形の粉粒体とすることが一般に行われてきている。