廃食用油バイオマス発電およびバイオガス発電の技術開発動向

摘要

植物油には，菜種油，ひまわり油，大豆油，コーン油，パーム油などがある。 植物油の年間消費量は，約240万tであり，このうち約40万～50万tが廃油として処分されている。 植物油を燃料として利用するためには，油脂をエステル化する必要がある。 エステル化の化学反応式を図-1に示す。 エステル化の化学反応は，アルカリ触媒存在化で油脂にメタノールを加えると60 deg C前後で反応が進み，油脂からグリセリンが分離され，メチルエステル（メチルエステル改質油，以下，改質油）が得られる。