果樹の形質転換体作出技術の現状と展開方向

摘要

新品種を育成する場合、交雑育種がその中心的役割を果たすのは過去、現在、将来を通して不変のことと思われるが、遺伝子観み換えにより得られる形質転換体も近い将来一定の役割を果たすものと考えられる。 たとえば、果樹では高口撃と同時に、地球環境に優しく、かつ消費者の安全性緒向に答えるべく省農薬栽培が可能な品種の育成が重要な課題となっているが、交雑育種で耐病性品種を育成するのは容易ではない。 と言うのは、強力な病害抵抗性遺伝子はほとhど野生種にしか存在しないため、省農薬栽培が可能なほどの耐病性品種を育成するためには、栽培品種に野生種を交配する事から始めなければならない。