石油精製·石油化学プラント圧力設備のライフサイクルにおけるFitness-For-Service（FFS）評価技術の役割

摘要

石油精製，石油化学プラントの圧力設備（圧力容器，配管，貯槽）では，設計，建設，運転，廃棄又は交換という個々のライフイベントにおいて，求められる要件を合理的に満足するために，様々な技術的検討，管理が実施されている。その中で，供用適性（Fitness-For-Service, FFS）評価技術は，運転中圧力設偏の健全性（integrity）を確保するための技術の一つとして位置付けられる。1990年代後半から，FFS評価技術の規格化が推進され，米国石油協会（American Petroleum Institute, API）は，API RP 579の初版を2000年に発行した。2007年には，米国機械学会（American Society of Mechanical Engineers, ASME）との合同規格としてAPI 579-1/ASME FFS-1が発行され，その後，2016年に改訂版が発行されている2第三者認証機関DNV （Det Norske Veritas）が調査した結果によると，API RP 579初版の発行以降，関連する業界で当該規格の利用が進hでいる。