塔槽類に生じる地震モーメントの簡易算定方法

摘要

本研究では，種々の塔について，(1)静的震度法の考え方を使った簡易法でモーメント分布を求めた例，(2)修正震度法の考え方を使った簡易法でモーメント分布を求めた例と，(3)高圧ガス設備等耐震設計基準に基づく静的震度法，修正震度法又はモード解析法（以下モード解析法等という）で地震によるモーメント分布を求めた例との比較を行い，静的震度法と修正震度法の考え方を使った簡易法の有効性について検討する。 なお，固有周期が地盤種別に応じてTable 1の制限を超えたり，ベースプレートからの高さが20mを超えてもモード解析法によらず静的震度法や修正震度法の考え方を使った簡易評価法により評価することをここでは試みている。 地震力の大きさは，高圧ガス設備等耐震設計基準に従うものとする。モード解析法はSEISMIT-TW等の結果を採用する。