非定常運転効率化に向けたサポートツールの活用－プレゼンテーション：統合ダイナミックシミュレーション環境を使った非定常運転の検討

摘要

プロセスシミュレータには，定常状態を取り扱うスタティックシミュレータと，非定常を対象とするダイナミックシミュレータがある。 物性データベースを内蔵し，PFDに近い画面上でユニットを組み合わせてプロセスを組み立てるところはよく似ているが，その用途はずいぶh異なっている。 スタティックシミュレータはプロセス設計や解析に利用され，物質収支·熱収支を計算するのが主目的である。 これに対して，ダイナミックシミュレータはプラントの動きをシミュレーションできるため，プロセス解析や改造の動的な検討，制御系の検討，プロセス教育や運転訓練，運転最適化や運転支援など多岐にわたる。 弊社では2年前より統合ダイナミックシミュレーション環境OmegaLandを提供しているが，本稿ではこれを非定常運転の検討に応用した事例をご紹介する。