鍼治療により労作時呼吸困難が改善した特発性問賃性肺炎の1例

摘要

【目的】特発性间質性肺炎は、原因不明の、肺胞隔の炎症により線维化を来す難治性進行性疾患である。 特発性間質性肺炎に鍼治療を行ない、症状が軽減した1症例を報告する。 局⒗?3歳、女性。 主訴：労作時呼吸困難。 現病歴：7年前より歩行時の息切れを自覚し、特発性間質性肺炎と診断された。 鎮咳薬やステロイド薬でも効果は一時的で、薬効が切れると再び強い咳発作や労作時呼吸困難の増強が認められ、強い咳蠍が20分程度継続する咳発作が日に2、3回認められるようになったため、明治国際医療大学附属病院及び附属鍼灸センターを受診した。 所見：平地歩行中も咳噺と呼吸困難（Fletcher-Hughp-Jones分類IV度）を認めた。 胸部Ⅹ線で間質影の増強と蜂巣状陰影を、胸部聴診で捻髪音を認めた。