スポーツ選手のコンディショニングに対する鍼通電刺激の検討 利激周波数の違いが握力に及ぼす影響

摘要

【目的】様々なスポーツ種目において筋疲労は、スポーツ選手のコンディションやパフォーマンスの低下に大きな影響を与えると考えられる。 そこで、鍼通電刺激の刺激頻度（周波数）の違いが筋疲労に与える影響について、最大握力とその経時変化を指標に検討した。 【方法】健常成人男性10名を対象とし、鍼通電刺激の刺激頻度により対照群（無施術）、2Hz群、30Hz群の3群を設けた。 同一被験者に対し3群の介入を行った。 各群の順序はランダム化し、最低7日以上の間隔を空けて測定を行った。 刺激部位は握力に関与する筋として前腕伸筋群、屈筋群の各2カ所に鍼を刺入し（40mm18号セイリン社製）、鍼通電刺激を10分間行った。 刺激は2群ともに同一の強度とし、2Hz群では筋収縮が目視でき、30Hz群では筋の強縮により手関節が掌屈する程度といた。