スポーツ選手の鍼治療に対する受療態度に影響を及ぼす要因の検討

摘要

【目的】スポーツ選手全体の鍼治療の利用頻度は高いことが知られているが、専門とするスポーツ種目の特性や、鍼治療に対するイメージによっては、選手個人の受療態度に差が生じている可能性がある0そこで、本研究では、どのような個人的要因がスポーツ選手の受療態度に影響を及ぼしているか検討した。 【方法】T大学で体育学を専攻する学生422名を対象に、無記名の自記式質問掛こよる調査を行った。調査には、等間隔とみなした5段階のプリコードを設けた各質問項目の合計得点により、鍼治療に対するイメージとしての「知識（12項目）」「恐怖·不安·不信感（6項目）」および「受療態度（1項目）」が定量化できる質問紙を用いた。