CO_2ハイドレートの生成熱を考慮した地層へのCO_2注入法に関する室内実験による検証

摘要

坑井水位を低下させて地層中の水圧を減圧させることでMHを分解する減圧法による海洋産出試験が2012 年と2014年に計画［1］されている．一方，MHの分解は吸熱で，MHの相平衡温度に低下し，分解の抑制が懸念される．地層内でCO_2ハイドレートが生成できれば，生成熱で地層を数°C加温でき，MH増産が期待できる。しかし，生成する固体のCO_2ハイドレートが地層の孔隙を閉塞するため，CO_2の注入は不可能とされている．これに対し，これまでに提案しているCO_2を用いたMH増産法［2］で，CO_2ハイドレートの温度－圧力相図を考慮したCO_2の地層注入原理を室内実験で検証したので概要を示す．