大三島町宗方における地域交流拠点づくりについて-まちづくり研究所の活動·2018年度-

摘要

大三島は広島県と愛媛県をつなぐしまなみ海道の中央に位置する島で，柑橘栽培を中心にした農業が主な産業である.島内では人ロ減少と少子高齢化が進み，柑橘栽培の担い手が育たず，耕作放棄地が増加している.しかし、近年ではIターンによる移住者も増え，有機栽培による新たな農業の取り組疾が深まりつつある.しまなみ海道は，自動車のみではなく自転車で行き来が出来る道としてサイ クリストの聖地と呼ばれ，年々観光客が增えつつある.2011年の今治市伊東豊雄建築ミュージアム開館がきっかけとなり，同氏が開設した伊東建築塾と協同で，2013年から大三島の地域づくりの活動を進めている.本稿では宗方地区の地域交流拠点づくりに関する取り組みを報告する.