独立行政法大化後の国立研究機関における複合材料関係の研究

摘要

平成12年10月で工業技術院物質工学工業技術研究所は明治33年6月に化学工業分野においてわが国最初の国立研究機関として「工業試験所」が創設されて以来100年を迎えました。 それまで時代の変遷により名称はもとより，組織研究の方向を行政ニーズに沿った多くの変革を行いながら実に100年間の長きにわたって我が国の科学,産業の発展に貢献してきました。 工業技術院は，通商産業省（現経済産業省）に所属し，通商産業に密接した関連産業の発展と育成に関与する分野を担当していました。 通産省は,元来時代の要請,行政改革を他省庁に比べ積極的に先取りするところで,その性格は，工業技術院の研究組織や方向にも強く影響を与えるものでありました.