タイヤの電気容量変化と発振回路を用いたひずみ無線モニタリング

摘要

タイヤのひずみ無線モニタリング手法として，電気容量の変化から発振周波数を変化させる測定方法を提案し，タイヤ試験片の電気容量変化の測定から最適な電極配置について検討した.またひずみモニタリングシステムを構築し,高速に変形するタイヤのひずみモニタリングの可能性を検証した。 さらに提案システムを市販タイヤに適用し，システムの有効性を検証した．以上より得られた結果を以下に示す。 タイヤの無線モニタリング手法として，CR発振回路を利用して電気容量変化を発振周波数に変換する測定方法を提案した。 タイヤ試験片の電気容量と負荷ひずみの関係から電極配置の最適化を行った.サーミスタ素子を利用したCR発振回路の自己温度補償が可能であることを実証した。 CR発振器·受信機·PIC周波数カウンタ·DAコンバータ·PCからなるモニタリングシステムを構築し，変位周波数10Hzにおいてタイヤの無線ひずみモニタリングが可能であることを実証した。 電気容量変化を用いたひずみモニタリング方法は実際のタイヤに適用可能であることを実証した。